「強力タイプを使ったのに剥がれてしまった!」なんてこと、ありませんか?それはきっと、貼り付けたい物とのりの相性が悪かったから。のりは種類によって得意なこと・不得意なことがあるのです。
また、のりには大きく分けてでんぷんのり、液体のり、スプレーのり、固形タイプのスティックのり、テープのりの5種類があります。用途に合わせてのりを使い分けることができたら、貼り付け作業が何倍も快適になりますよ!
子供の時は使っていたけど、今は全然使わなくなってしまった...という方もいるのでは?
それもそのはず。たとえば、フエキ糊工業(株)で作られているでんぷんのりはとうもろこしでんぷん100%でできています。このように、多くのでんぷんのりは自然素材でできていて、小さな子供でも安心して使うことができるのです。また、指先を工夫して使うことが知能の発達になるという理由で、保育園や小学校ではでんぷんのりを使用するところが多いのだとか。のりをさわるとベタベタしてきもちわるいという体験も子供には必要なんですね。ちなみに、紙を立体的に繋ぐ場合はでんぷんのりの活躍の時!つまり、子供の工作にでんぷんのりは最適なのです。
紙に塗るとよれてシワシワになりがちな液体のりですが、水分が多い分、紙にのりが浸透しやすく強力です。それに、なんと言ってもコストパフォーマンスの高さが最大のメリット。大量の封かん作業などの場合、テープのりよりも断然液体のりの方がおトクなのです。
また、(株)トンボ鉛筆から発売されている「アクアピット」はペンタイプの液体のりで、塗り幅はなんと約1ミリという細さ!一般的な液体のりと比べるとお値段は少し高めですが、ガラスや金属も貼り付け可能という凄いヤツ。液体のりもあなどれませんね。
リップクリームのように繰り出し式で簡単に使えるスティックのり。シワになりにくく、紙と紙を貼り合わせるのに最適です。(株)トンボ鉛筆から発売されている「シワなしピット」はのりに含まれる水分量が少なく薄い紙でもきれいに貼ることができます。良いことずくめに見えるスティックのりですが「はがれやすい」という声もチラホラ聞こえてきます。
その原因は先ほども言ったように水分量が少ないから。水分量が少ないとのりが紙に浸透していかないのです。また、写真用紙のようなツルツルした紙もスティックのりは少し苦手...。スティックのりでしっかり貼りたい時は、多めにつけてしっかり押さえると紙に良く浸み込んではがれにくくなりますよ。
広い範囲をスティックのりでのり付けしようと思ったら、先にのり付けした部分が乾いていた...なんてことがありますよね。その原因は水分量の少なさ。だからと言って、液体のりではシワシワになっちゃうし、でんぷんのりだと塗るのが大変...。そんな時に便利なのがこのスプレーのりです!手早く均一に塗ることができる上に、紙やツルツルした写真用紙はもちろん、布やプラスチック、金属まで両面塗布で接着可能なものもあります。ただし、スプレー状なので、のりの飛び散りには気をつけて!
テープのりの歴史はまだ浅く、もしかしたら「使ったことがない」という人もいるのではないでしょうか。
テープのりの見た目はまるで修正テープ。その見た目から想像する通り、サッとひくだけで紙に粘着剤が付くという優れものです!手を汚すことも、糊が乾くのを待つ必要もありません!そして、このテープのりはのりの中でも一番バリエーションに富んでいます。強粘着タイプではプラスチックなどの接着が可能なものや付箋のように貼ってはがせるタイプ、必要な場所にポン!と押すだけのスタンプタイプなど、まだまだたくさんあってその数は書ききれないほど!
「まだテープのりを使ったことがない」という方はぜひ一度テープのりコーナーを覗いてみて下さい。きっと気になるテープのりに出会えるはずです。また、何度もカートリッジを交換してテープのりを愛用しているという方、先端ローラーの空回りが多くなっていませんか?空回りが多いと感じたら本体の交換時期ですよ。
そんな魅力いっぱいのテープのりですが、ひとつデメリットを上げるなら液体のりやスティックのりに比べてお値段が少し高いところ...。でも、そんなことなんて気にならないくらい「わたしテープのり派!」っていう人はたくさんいるのです!
気になる"のり"はありましたか?
"貼る"って単純な作業だけれど、机や手にのりがついたり、貼りたい位置がずれてしまったり...意外と大変なことが多いですよね。でも、のりの種類と性質がわかればのり選びで失敗することなく、むしろ"貼る"作業がもっと楽しくなりますよ!
また、店頭でどののりを選べばいいか迷ったら、お気軽にご相談ください!
色々試して、お気に入りの"のり"を見つけてくださいね。